かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「純、野菜も食べた方がいいよ。ほら、オクラ茹でてきたからあげる」
そう言って、お弁当の蓋にまた載せてやる。
「これで下に弟妹がいたら、私はその子たちの分まで作らなきゃいけなかったかもしれない。一人っ子なんだ、私……ねえ、野原さんは兄弟いる?」
「え、と、姉が……」
「へえ、いいね。上にいるのって頼もしくない?」
「どう、ですかね……」
相変わらず反応が薄い彼女。
でも話す時は、ちゃんと食べる手を止めて、私の目を見てくれる。
好印象だった。
「純は? そういや聞いたことがない。兄弟は?」
「弟がふたり」
「へええ、純、お兄ちゃんなんだ。へええ」
そう言って、お弁当の蓋にまた載せてやる。
「これで下に弟妹がいたら、私はその子たちの分まで作らなきゃいけなかったかもしれない。一人っ子なんだ、私……ねえ、野原さんは兄弟いる?」
「え、と、姉が……」
「へえ、いいね。上にいるのって頼もしくない?」
「どう、ですかね……」
相変わらず反応が薄い彼女。
でも話す時は、ちゃんと食べる手を止めて、私の目を見てくれる。
好印象だった。
「純は? そういや聞いたことがない。兄弟は?」
「弟がふたり」
「へええ、純、お兄ちゃんなんだ。へええ」