かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆。
そして、季節は過ぎて。
今日は卒業式の日だ。
壇上で卒業証書を受け取る瞬を、遠くから見ていた。
瞬――。
瞬のお陰で、私は祐太の呪縛から逃れることができた。
いや、呪縛とか、逃れるというのも違う。
新たな一歩を踏み出す勇気をもらった。
ありがとう、瞬。
人気者の瞬は、壇上で女の子たちの“いやー卒業しないで!”“瞬先輩~! ずっと好きです”なんてレモン色の声援を片手で受け止めていた。
私は彼にかける言葉なんてない。
声には出来ずじまいだった。
だから、式の途中で私は誰もいない教室へと駆け込み、ノートを引きちぎってはワードをしたためた。
筆を走らせる。
一気に書き上げた。
そしてまた、卒業式終わりの昇降口へと急いだ。
そして、季節は過ぎて。
今日は卒業式の日だ。
壇上で卒業証書を受け取る瞬を、遠くから見ていた。
瞬――。
瞬のお陰で、私は祐太の呪縛から逃れることができた。
いや、呪縛とか、逃れるというのも違う。
新たな一歩を踏み出す勇気をもらった。
ありがとう、瞬。
人気者の瞬は、壇上で女の子たちの“いやー卒業しないで!”“瞬先輩~! ずっと好きです”なんてレモン色の声援を片手で受け止めていた。
私は彼にかける言葉なんてない。
声には出来ずじまいだった。
だから、式の途中で私は誰もいない教室へと駆け込み、ノートを引きちぎってはワードをしたためた。
筆を走らせる。
一気に書き上げた。
そしてまた、卒業式終わりの昇降口へと急いだ。