かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
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「香花ちゃん、おっはよ~」
 まず、私は。
 使命とかそんなんじゃなく、ただ単純に登校してきて教室内に彼女の姿を認め、声をかけた。
 彼女は縮こまって、何やら勉強をしていた――ように見えた。
 だけど、教科書も開かず、何を勉強しているのだろう、と私は咄嗟に思った。
 スイヘーリーベーを諳んじているのか、それとも何なのか。
 私は化学をとっていなく、地獄の物理をとってしまっていたのだから、瞬時に嫌な気分になったのだけれども。
 私のおはように対して香花ちゃんが、文字通り花のように笑顔を見せたので、嬉しくなってしまって色んな感情はふっとんでしまったのだ。
「香花ちゃんって、笑うと素敵ね」
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