かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「よう」
 突然声をかけられて、私はびくっとしてしまう。
 そこには、いつの間にか純が立っていた。
 犬の絵柄がプリントされている白いシャツの上に、白と黒のギンガムチェックのYシャツを羽織っていた。
 純の私服なんて、何度か目にしていたはずなのに。
 こう、改めて、ふたりで会う時のために着てきたシャツだと思うと、どくどくしてしまう。
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