かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
そして、肩を並べてゆっくりと歩んでくれる。
 瞬とは――去年、つきあっていたような、いないようなひとと歩く時は、その脚の速さと肩の高さに戸惑いを覚えていたけれど。
 そんなに背が高くない純とは、なんとなく対等でいられる気がした。
「嬉しい」
 私は改めて言った。
「何が」
 彼はぶっきらぼうに尋ねる。
「純と、こうして、学校以外で一緒にいられること」
 素直にそう言うと、純はしばらく黙った後、こう言った。
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