かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「やめない」
「……もう……」
 しょうがないな、と彼は息をつく。
 純の腕、皮、骨。
 それが手中にあるのって、この上の幸せはない。
 大好きだ、純。
 大好きなんだよ。
 そんな思いを噛み締めて、ライブハウスに着いた。
「小さいハコだから」
 彼はそう言った。
「だからこそ、手が届いて色々学べる」
 と、付け加えた。
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