かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
そして戻ってきた純。
手には、ビールのプラコップがふたつ。
私は一杯で足りるかな、なんて思ってしまったけど。
今日は飲みにきたのではなく、音楽に酔いしれにきたのだと思い直した。
「ごめん、純。高橋晴也――さんなんて、知らないんだけど」
「そっか。珊瑚礁、ってバンド聞いたことない?」
「ああ、それなら、なんとなく。紅白にも出てたバンドじゃない? えっと、代表曲は“僕たちはきっと”とか“黙っていられない”とか――」
手には、ビールのプラコップがふたつ。
私は一杯で足りるかな、なんて思ってしまったけど。
今日は飲みにきたのではなく、音楽に酔いしれにきたのだと思い直した。
「ごめん、純。高橋晴也――さんなんて、知らないんだけど」
「そっか。珊瑚礁、ってバンド聞いたことない?」
「ああ、それなら、なんとなく。紅白にも出てたバンドじゃない? えっと、代表曲は“僕たちはきっと”とか“黙っていられない”とか――」