Flower Pink
「……橘組についていたほうがこの先有利だと感じたらすぐ降りる」
皐月……!
「じゃあ……」
「おまえらの味方をするわけじゃない、僕はSeadの為に最善である道を選ぶだけだ」
皐月はそう言って私たちに背を向けた。
「さ、皐月……じゃあ橘組と抗争ってこと? この前同盟結んだのに……」
そんな皐月に港斗くんは焦る。
「……同盟とか関係ない。脅されたから結んだだけだ。ひねり潰してやる」
「まあ……皐月についていくけどさ……君たちさ、俺らの足引っ張ったら承知しないからね」
港斗くんはそう言って私たちを指さした。