Flower Pink




「……このまま頭に弾を撃つことできますよ? 死ぬのはどっちかなぁ……」



「……海、桜……」



うったこともない銃をカチッと弾を撃つ準備をした瞬間、後ろから桜雅さんの声が聞こえた。



バッと後ろを振り向くと桜雅さんは顔を私に向けた。



「……桜雅さん……生きてる……?」



「……そ、んな死ぬわけないだろ……それより海桜……自分の手を汚すな……そんなや、つに……」



桜雅さんはそれだけを言ってまたフ、と瞼を閉じた。



「……桜雅さん!」



やだ、死んじゃ嫌だ……!




< 334 / 434 >

この作品をシェア

pagetop