Flower Pink
「……このまま頭に弾を撃つことできますよ? 死ぬのはどっちかなぁ……」
「……海、桜……」
うったこともない銃をカチッと弾を撃つ準備をした瞬間、後ろから桜雅さんの声が聞こえた。
バッと後ろを振り向くと桜雅さんは顔を私に向けた。
「……桜雅さん……生きてる……?」
「……そ、んな死ぬわけないだろ……それより海桜……自分の手を汚すな……そんなや、つに……」
桜雅さんはそれだけを言ってまたフ、と瞼を閉じた。
「……桜雅さん!」
やだ、死んじゃ嫌だ……!