Flower Pink
「……でもこうやって皐月に自分から会いに来たし、実際あんたや桜雅くんの行動のおかげで皐月も父親から解放された」
……でも6年もかかってしまった……
長い間待たせてしまったよね、皐月……
「それだけは感謝してる。……だから皐月が大切にしているあんたも俺が皐月の代わりに守る」
「……え……?」
守るって……
私が港斗くんの目を見ると港斗くんはプイッと私から目を逸らした。
「……さっきの話聞いてると全国のチームのトップを1人でまとめるのなんて大変だろ! 俺が西のチームはお前の代わりに平伏さしてきてやるって言ってんの!」
港斗くんがそう恥ずかしそうに言うと他のみんなはおー……と拍手をした。