2月14日
 10日前。

 学校からの帰り。

 改札口の前に幼なじみの健太が人待ち顔で立っていた。

 健太の家はわたしの家のはす向かい。

 物心ついたころから小学校卒業まで、健太とはずっと仲が良かった。

 中学に入ってからはお互い部活が忙しくなったり、友だちに冷やかされるのが面倒であまり話すこともなくなった。

 別々の高校に進学してからは、ほとんど顔を合わせることもなかった。

 だから、一瞬、誰だかわからなかったぐらい。
< 2 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop