伝えたい。あなたに。"second story"
山瀬先生との会話は私のネガティブな感情を、
すこしだけ晴れやかにしてくれる。



大きく深呼吸をする。
心がもやもやするとき、思い出す。



"大丈夫。"



山瀬先生の言葉を。



どんな自分でも自分らしくあるべきだ。
いつしか、山瀬先生が言っていたこと。



スゥーーー、、ハァァー、、、



消毒液の匂いには、すっかり慣れてしまった。
本当は一番慣れたくない。




コンコンっ。



『はい。』



『こんにちはー。高島ゆうかさんですね。採血しますよ。』



初対面の看護師さんだ。
とても愛想が良い。



でも、真顔になる一瞬が怖い。
でもそれよりもっと怖いのは、、



後ろにいた人物だった。







、、、、、、。




あの研修医。




胸に付けたネームには、佐々木と見える。




間違いない。
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