伝えたい。あなたに。"second story"
『おはよう。』



『おはよう。先生。』



『ちょっと顔色良くなったね。』



『そう?どこも苦しくないもん。』



『よかった。今日広瀬先生が話したいって言ってたよ。』



『うん、わかった。』



『ゆうか』



『んー?』



『呼んだだけ。』



『なにさ!』



そう言って笑えたのが嬉しかった。
思い出して泣く日もあっていい。
それでも笑える瞬間を何より大事にしたいと思えた。



私が泣くと泰志さんも泣いている。
私が笑うと泰志さんも笑っている。
泰志さんが笑うから、私は泣いて、笑っていられる。
そんな気がした。


だから、泰志さんには笑っていてほしいと。



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