白と黒
すると、金曜日の夜に黒川から電話がかかってきた。

「明日、一緒に行くアキって子、こないだの合コンも一緒だったんですけど、フミヤ君の事が好きになったみたいで、協力してくれませんか?」

最低だ…。
俺は両サイドから協力を要請されている。
だが物理的にどちらか一方しか、協力は出来ない。

それでも俺の悪い癖は治らない。

「わかった。出来る範囲で協力するよ。」

本当に俺は馬鹿だ。
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