白と黒
俺はなんて答えてイイかわからず、フミヤの顔を見て微笑んだ。

フミヤはその笑顔をOKサインと受け取ったようで、俺に満面の笑みを返してきた。

なぜ、なにもかもうまくいかないのだろう。

自分が悪いとわかっていても、そう思いたくなる。

本当は昨日の電話のことをフミヤに打ち明けようとも考えた。

しかし、相手の女の子、アキという子のことをまったく知らないくせに無責任な事は言えない。

相手を見て、話して、少し理解してから黒川に協力しようと思っていた。

それが唯一すべてが丸くおさまる方法だから。
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