ねえ、理解不能【完】
広野みゆちゃんと千草とは、ペットショップでくらいは離れていたかったのに、なぜか反対側の水槽のところに二人がいて。
「ね、ちぃくん。この赤色の魚、可愛いよ」
「.....そいつら共食いするけど」
「へ、え。そっかあ。ちぃくん、物知りさんだね、すごい」
二人の会話が耳に入ってくる。
そこで、思わずため息が漏れた。
.....あーあ、すっかり忘れてた。
千草も、魚が実は大好きなんだった。私よりも、愛が強いかもしれない。
というか、一緒な時期にはまり出したんだった。
小学生の時だったかな。千草が、クリスマスに熱帯魚を買ってもらって。そこから、やつは今になっても大切に育て続けている。水槽の掃除とかかなりまめだし、いい温度調節の機械を買ったりなんかして。
今の会話を聞いてる限り、そういうちょっとマニアみたいなところは広野みゆちゃんはまだ知らないみたいだ。