ねえ、理解不能【完】



にっこり、さっきよりも強力に笑顔をはりつけて、顔をあげる。


「.....,なんでもないよ!おはようー」


笑えてる、大丈夫。だから、騙されて。



「.....そっか、うん。おはよう」

「うん、.....へへへ」

「で、その顔はどうしたの。なんで泣いた?」


目、腫れてる、と自分の目元を指して、心配そうに問うてきたゆうに、私は妃沙ちゃんにつかったものと同じ嘘をついた。


ゆうは安心したように笑って、それから自分の席に戻っていった。


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