ねえ、理解不能【完】
しばらく川瀬君と話した後、自分の席に戻る。
爽やかでぽかぽかしていてお日様みたいだった。
朝の誰かさんとは大違いだ。
……千草も川瀬君を見習えばいいのに。
おすすめの漫画を貸すなんて意気込んでいたけれど、貸すつもりの漫画はぜんぶ千草のもの。
さっそく今日の放課後お願いしてみようと思う。
ますます不機嫌じゃないことを祈っちゃう。
私の漫画の趣味は千草の漫画の趣味にだいたい等しい。だから川瀬君みたいに趣味の合う人のことを知ったら千草も喜ぶと思うけれど。
いつか、私と千草と川瀬君の3人で、漫画話に花を咲かせる時が来るかもしれない。千草の部屋のベッドに寝そべって漫画を回し読みしたり、なんて。
今まで千草しか漫画の趣味が合う人がいなかったからもう一人増えて素直に嬉しい気持ちになるよ。