彼女は実は男で溺愛で
「じゃ今ならいいですよね。悠里さんしかいないわけだし。似合わない覚悟で、着てみてもいいですか。おかしかったら、思いっ切り笑ってくださいよ!」
私が明るく言うと、悠里さんも悪戯っぽい顔をさせ言った。
「分かった。それなら、着たのに試着室から出てこないっていうのもナシよ」
セクシーな服の中でも、さっき手にしていた一番刺激的な服を手にして試着室に入る。
ドキドキしながら袖を通した。
「あ、あの。これって下着は脱ぐんですか?」
試着室から声を上げると、咳き込んだ悠里さんが「どんな質問よ」と困った声を出した。
「だって、これ。着られたは着られたんです。でも」
「それなら、もうそのままでいいから出てきて」
言われるまま、おずおずと出て行くと、私をひと目見た悠里さんは絶句して顔を手で覆ってしまった。