Get over it.
結局、殴られたことにより熱が出てしまい3日寝込んでしまった。

やっと、ベットから起き出してスマホを見ると画面は真っ暗。

「ヤバイ!充電してなかった・・・」

スマホを充電器に繋ぎ、何か飲もうと冷蔵庫を開けるが何も無い。

「ハ~、コンビニ行くか。」

寝起きだが、お洒落する気力もなく、青あざの出来た顔をマスクで隠し
寝ぐせの頭は帽子で隠して外に出た。

アパートの階段を降りると、両腕をいきなり掴まれた。

「キャ!何!?」

「黙ってついて来い。」見ると朝陽と律だった。

終始無言のまま車に乗せられ、着いたのはガーディアンのBar。

いつものように2階に上がるが、周りの視線が突き刺さるような鋭さを
感じる。

部屋に入ると、ソファーに座らせられる。

「何で連れて来られたか分かるよな。」響の低い声

「分からない。」

「あ゛!なぁ、お前が美乃里を攫うように指示したのか?」

「そんな事してない!」

「美乃里を陰でイジメてたのか?」

「私はやってない!」

「なぁ、そんなに美乃里が羨ましかったのか?」

「別にそんな風に思ってない。」

「証拠があるんだぞ!それでも、しらばっくれるのかよ!」

「だって、私はやってないもの!」

「正直に言えば許そうかとも思ったが、無駄だったな。
 お前は追放だ!もう、俺達の前に顔も見せるな、クズが!」

「玲、見損なったよ。お前も他の女たちと一緒だな。」朝陽

「何で素直に認めないの!最低だよ!」類

「殴る前に早くいなくなってくれ!」律

「あなたは、もう少し利口だと思っていましたが、見損ないました」樹



「・・そう、私の事は信じないんだね。分かった。
 今まで居場所をくれてありがとう。・・さようなら。」



________私は大切な居場所を失った





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