Get over it.
家族にも見放され、淋しかった私の心に響をはじめとした、
ガーディアンの皆は暖かかった。

見た目がかなり地味な上に、口数の少ない私を仲間として皆が
受け入れてくれていた。

一般には不良と呼ばれる彼等だが、私は決してそう思わなかった。


気がつけば、仲間として毎日のようにガーディアンのBarに足を運び
皆と他愛もない会話をして、家に帰るのが日常となっていた。


だが、一度外に出ればよい事ばかりではなくて、私がガーディアンと
一緒にいる事をよく思わない人達もいるわけで・・・。

特に女。

この地域では圧倒的な人気のガーディアンに憧れる女は多い。

私はただの仲間なのだが、今まで女が仲間になることは無かったようで
妬み、嫉妬がらみのちょっかいを受ける。

陰でコソコソ話すなんて可愛いものだ、直接怒鳴り散らす女もいれば
手を上げる女もいる。

だけど・・・

そんな事をされても、彼等から離れようとは思えなかった。


何故なら、そこが私の唯一の居場所だったから。



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