クローバー~約束~
横浜デートの計画と・・・。
あっという間に、美穂の土曜の仕事が終わった。ふぅ。今日は、遅番だから、21時まで働いた。明日は、和希とのデートだ。天気予報をチェックすると、降水確率0%の晴天とある。和希にメールを打つ。

【明日は青空みたい】

【カズキくん、バイト終わった?明日は、楽しみにしていた横浜デートだね。明日は青空みたいだけど、どこで待ち合わせよう。渋谷から東横線で行くよね?】



【楽しみだね】

【先週と同じ、南口の花屋前でいいんじゃないかなぁ?どっちにしろ、新宿通るっしょ?】



【花、押し売りされないようにね】

【また、花を買わされないようにね。映画のチケット、予約していい?真ん中より後ろがいいよね?10:00~だから、余裕をもって、8:30くらいに待ち合わせる?】



【あはは、花、ね】

【あれは、初デートで緊張してたからだよ。今回は大丈夫。8:30でいいよ】


【あのさ】

【電話で話せない?ちょっと話したいことがあるの】

美穂がそうメールで打つと、和希からすぐに電話があった。

「もしもし、美穂?何かあった?」

「言い忘れてたんだけど・・・坂上店長って、ホント素敵だね」

美穂は、双子のバースデーケーキの話をした。

「機転が利いて、柔軟性があって、優しくて・・・あたし、坂上店長みたいな店員になりたい」

「なれるよ、美穂なら」

「簡単に言う~!!」

「美穂は素直だから、吸収力があるんだよ」

「それって、褒めてる?」

「美穂のそういう素直なところが滅茶苦茶好きだ」

うわっ、好きとか言われちゃった。やっぱり、嬉しい。

「次になんていうか分かる?」

和希がいたずらに聞いた。

「え?何かな?」

「今すぐ抱きしめてキスしたい」

きゃ~、きゃ~、きゃ~!!妄想、妄想がっっ。

「想像しちゃうじゃない」

「僕のキスの夢を見て、お眠りください。お姫さま」

「もう、カズキくんたら。『王子様のキスを夢見て眠ります』」

「あはは、おやすみぃ。明日なっ!」

「うん。楽しみにしてる。おやすみなさい」

幸せな気分で眠った2人だった。
< 20 / 25 >

この作品をシェア

pagetop