一億円の契約妻は冷徹御曹司の愛を知る

 ふいに腕に触れられて飛び上がりそうになった。

「なにをそんなに驚く」

 怪訝そうに私を見下ろす彼に「なんでもありません」と答えると、雅臣はまたしても私に紙袋を差し出した。

「プレゼントだ」

 瞬間的に眉をひそめてしまう。

「これは……昼間の紙袋では」

 黒いセクシーなナイトウェアをくださった雅臣様は、ほかにもいかがわしいものを私に身に付けろというのだろうか。

 げんなりしている私を見て、雅臣は少し怒った口調で答えた。

「そうだが、ちがう」

「はい?」

「底まで確認してなかっただろう。ちゃんと見ろ」

「え……?」

 不思議に思いながら中を覗き込むと、さらに小ぶりなショップバッグが入っていた。取り出した拍子に中身が見えて、どきりと胸が跳ねる。

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