【ビリーズ・ブート・キャンプ】
あっそうそう

おれさ

時間ばっかりあるからとりあえずもっともっと有名になろうと思ってね

マスコミとか、政界、財界、いろんな人に会うことにしたんだ。

例の事件の真相を知ろう

証拠をしっかりとつかもうとか

思ったんだよ

するとやっぱり

それなりに近くて遠くてさ


とにかくいろんなパーティに顔を出したけど

正直最初はこりゃすんなりいくなーと

おもったけど

あいつら
会うやつ会うやつみーんな看板がおおきすぎなのかな、

腹の中を見せねぇのなー


ちょっと情報を引っ張るだけでも、けっこう苦労した

でもさ

最初は、復讐というか仇を打ちたいと思ってても、なにしていいのかわかんなくてイライラしてたんだけど

そのときは、毎日が楽しかった。

すこしずつヤツに、

真相に近づいてるのがわかったから

気持ちがすごい楽だったんだ。



そのころさ、いろんな企業の社長に会ううちに気持ちがさ

大きくなってきちゃったというか

通販だけでも十分利益があったんだけど、

なんかデカくしすぎちゃったんだよねー

会社

うち利益率が凄いし、バックもすごいからさ

金借りたい放題だったの

うん

借金ができちゃったんだよね

とりあえずさ

金利だけは払っていかないと
パンクするしさ

そういうわけで
自分の教室を持つことにしたんだ

昼は笑顔でダイエット指導員のおっさんとしてさ

夜はパーティでセレブきどりだろう

HAHA

そして深夜にはさ

実戦のカンを取り戻すために

本当のビリーズ・ブート・キャンプさ


実戦のためのエクササイズではなく

本物の訓練


それを毎日やったんだ。


直接この手で
あの曲がった顔面のクソ野郎をさ

ぶちのめしてさ

そーゆのばっかり

考えてな

いまも毎日トレーニングしてるんだ。



あー

そうそう

結構安定した金が入ってくるようになってからはさ

一応、小隊長のところに金は振り込んでんだけどさ

それが最近きつくなってきてる



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