あなたと共に生きて行っていいの?
2010年3月 清祥学園卒業式
この日に、夕夏は直人に別れを切り出そうとしていた。直人は顔はよかったが、いい加減で卒業も危うかったのを担任の宮尾先生に助けてもらったのだ。つるんでいる友達も柄が悪い。もう、一緒にいるのが嫌だった。
卒業式のあと、夕夏は直人を体育館裏に呼び出した。そしておもむろにいった。
「もう、直人と付き合っていくのは耐えられないの。別れて」
そう言った瞬間、右頬に強烈な痛みを感じた。直人が拳固でなぐったのだ。
「直・・・人」
「お前の裏切りはゆるせねぇ」
直人は瞳に涙をためていた。
誰かに見られるのを恐れたのか、足早に去る直人。
「痛い・・・これで、直人と縁が切れたといいんだけど」
水道でハンカチを冷やし、頬にあてた。
この日に、夕夏は直人に別れを切り出そうとしていた。直人は顔はよかったが、いい加減で卒業も危うかったのを担任の宮尾先生に助けてもらったのだ。つるんでいる友達も柄が悪い。もう、一緒にいるのが嫌だった。
卒業式のあと、夕夏は直人を体育館裏に呼び出した。そしておもむろにいった。
「もう、直人と付き合っていくのは耐えられないの。別れて」
そう言った瞬間、右頬に強烈な痛みを感じた。直人が拳固でなぐったのだ。
「直・・・人」
「お前の裏切りはゆるせねぇ」
直人は瞳に涙をためていた。
誰かに見られるのを恐れたのか、足早に去る直人。
「痛い・・・これで、直人と縁が切れたといいんだけど」
水道でハンカチを冷やし、頬にあてた。
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