きっと貴方は………好きになる
「お邪魔します…………。」

受験生の時には、当たり前のようにお邪魔していたマコちゃん家。

学校の先生だけど

お兄ちゃんの親友で

幼い時から知ってるから……

もう一人のお兄ちゃんって感じで遠慮なんてない。

それでも

彼女が出来て、デートしてるお家に来るのは…………

さすがに気が引ける。

迷惑そうな表情だったら………

お家で祥兄ちゃんと一緒なのはしんどいけど。

頑張って過ごさないと………だよね。

堂々と進む響の後ろからチョコチョコ着いていくと…………

何故だか笑い声が。

それも野太い声が複数。

…………????…………………。

響も不信に思い、私と目を合わせて首を傾げる。

声のする部屋を避けて

レンジの音が鳴っているキッチンの方に向かった。

「姉貴、誰か来てるの?」

『こんにちは』と、ペコリと頭を下げて私も続くと………。

「和花ちゃん、こっち!」と手を引かれ

響と二人、来た道を戻された。

……??……………。

玄関を出て、扉を閉めると。

「今、祥太さんとお義父さんが来られてるの。
誠さんが『仲直りさせたい!』って………
おせっかい焼いて………呼んじゃって。
メールしたんだけど……………。」と申し訳なさそうに教えてくれた。
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