忍君のセカンドラブ~歳の差30歳以上~
帰り道。
忍はショッピングモールに立ち寄った。
赤ちゃんは女の子。
可愛いベビー服を買うために、ベビー服売り場にやって来た。
どれもこれも可愛い服ばかり。
だがまだ3ヶ月くらいの赤ちゃんが着る服は、つなぎが多く似たりよったりな感じだった。
服はいいが。
忍は赤ちゃんを抱っこしていて、ふと、抱っこ紐が目に入った。
「これはあるといいな。おんぶも出来るんだ、じゃあご飯作っている時なんか便利だなぁ」
と、言いながら抱っこ紐をかごに入れた。
そして次に目にいれたのは、車用のベビートと歩き時に使うベビーカー。
「これもいるなぁ。幸喜が使っていたのは、もう壊れているし。買って置くかな」
と、こんな具合に見る物がすべて必要に見えて、忍はどんどん買い込んでいしまった。
荷物が多くなり、赤ちゃんを抱っこして帰るのは大変になってしまった忍はタクシーで家に帰ることにした。
大きな荷物は郵送してもらう事にして、持って帰れる分だけ持って帰ってきたが、それでも沢山買い込んできた。
とりあえず。
忍は赤ちゃんの布団を和室に敷いた。
そして買ってきた荷物の整理を始めた。
一通りかたずけが終わった頃に、赤ちゃんが泣きだした。
「よしよし…オムツかな? 」
紙おむつを取り出して、手際よく変える忍。
そして手を洗ってきて、ポットのお湯でミルクを作る為、哺乳瓶を用意した。
ソファーの上にいる赤ちゃんは、お腹が空いて泣いている。
ミルクを作って忍が来て飲ませると、美味しそうに飲んでいる赤ちゃん。
「そうだなぁ。名前をつけなくちゃなぁ…」
ミルクを飲んでいる赤ちゃんをじっと見つめる忍。