忍君のセカンドラブ~歳の差30歳以上~

 2人がやって来たのは、駅前のオシャレなパスタ屋。

 レストラン街の最上階にあるお店で、夜景もい綺麗に見える。



 フェアディーはフォークの使い方がとても上手で、パスタもスルッと巻いて綺麗に食べている。

 忍はちょっとフォークで巻いて食べることが苦手なようで、ぎこちない。


 上品な食べ方だなぁ…
 どこかのお嬢様だろうか?
 着ている服も高そうな布だし、デザインもオーダーメイドのような感じがする。


 フェアディーに見とれながら、忍は他愛ない話を持ち掛けて笑いながら食べていた。





 食事が終わって店を出たのは20時だった。


「まだ時間大丈夫かい? 」

「あ…えっと…」


 フェアディーは夜空を見上げた。


 月が綺麗に輝いているのを見ると、そっと微笑んだ。


「もう少しだけなら、いいですよ。今夜は、月がとても綺麗ですから」

「月? 」


 忍も月を見上げてみた。

 神々しく輝く月を見ると、なんだか神秘的に見えた。


「どちらに行きますか? 」

「そうだなぁ。私の家に行こうか? 」

「え? お家ですか? 」

「ああ、ここから歩いて行けるけど。時間短縮で、タクシーにするよ」

「タクシー…ですか? 」


 忍に手を引かれ、フェアディーは歩き出した。




 タクシー乗り場でタクシーに乗り。

 そのまま宗田家に向かった。

< 6 / 47 >

この作品をシェア

pagetop