忍君のセカンドラブ~歳の差30歳以上~
2人がやって来たのは、駅前のオシャレなパスタ屋。
レストラン街の最上階にあるお店で、夜景もい綺麗に見える。
フェアディーはフォークの使い方がとても上手で、パスタもスルッと巻いて綺麗に食べている。
忍はちょっとフォークで巻いて食べることが苦手なようで、ぎこちない。
上品な食べ方だなぁ…
どこかのお嬢様だろうか?
着ている服も高そうな布だし、デザインもオーダーメイドのような感じがする。
フェアディーに見とれながら、忍は他愛ない話を持ち掛けて笑いながら食べていた。
食事が終わって店を出たのは20時だった。
「まだ時間大丈夫かい? 」
「あ…えっと…」
フェアディーは夜空を見上げた。
月が綺麗に輝いているのを見ると、そっと微笑んだ。
「もう少しだけなら、いいですよ。今夜は、月がとても綺麗ですから」
「月? 」
忍も月を見上げてみた。
神々しく輝く月を見ると、なんだか神秘的に見えた。
「どちらに行きますか? 」
「そうだなぁ。私の家に行こうか? 」
「え? お家ですか? 」
「ああ、ここから歩いて行けるけど。時間短縮で、タクシーにするよ」
「タクシー…ですか? 」
忍に手を引かれ、フェアディーは歩き出した。
タクシー乗り場でタクシーに乗り。
そのまま宗田家に向かった。