お嬢様と呼ばないで

7 運動部はいかが？

20 運動部はいかが？

「あれ？すみれちゃんと良平君がいなくなっちゃった……」

そんなキョロキョロしている美友にはやてはそっと呟いた。


「まあ。あいつら知り合いみたいだからな」

「そーなの？」

良平からすみれの事情をそれとなく話を聞いていた疾風はそんな事よりも美友は部活をどうするんだと言い出した。

「そうね、本命は温室の管理をしている部だけど、他の部をちょっとみておきたいと思って」


「マジかよ？お前には運動系は無理だぞ」


そんな美友は運動部のマネージャーに惹かれている様子だった。



「なんかいいな……。野球部か、美友を甲子園に連れてってくれないかな」

「行けないから？大変だから！甲子園は」


「……あ、ラグビー部だわ。ねえ。あれって競技人口が少ないからすぐ優勝候補なんでしょう？」

「美友！静かに」


ラガーマンに睨まれた疾風は慌ててこの場を離れた。



こんな暴走気味の美友にお疲れモード疾風に助っ人がやってきた。



「どう？調子は」

「最悪。丈さん頼むよ……」