お嬢様と呼ばないで


「どれどれ?お、美友ちゃん。俺と一緒に部活動を見ようか」

「はい! 」

疾風は武道の先輩に挨拶に行くといって美友を海棠に預け行ってしまった。



「さて。何をみたいのかな?もしかして俺の全てとか?」

「海棠先輩は面白いのね?フフフ」


そんな美友は海棠の勧めで文化系の部室を覗き始めた。


「美友ちゃんにはお嬢様らしく、お茶とか華道とかお似合いだけど」

「お嬢様と呼ばないで下さい!あ、でも、実はその辺はもう一通り習っているので、高校では高校生らしいのがいいな……あ。あれはなんですか?」

「あれかい?」

それは鉄道クラブだった。




「聞いてみますね!すいません。ここは何をする部なんですか?」

「ああ、見学の人ですか、ここはですね」


少々暗い感じの男子部員の説明では青春18切符を買って変わった電車に乗る活動をすると説明した。


「例えばこれは、御座敷列車。こっちはコタツ列車」

「うわ?面白そう!ね、海堂先輩」

「……」
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