お嬢様と呼ばないで

8 保健室1号


「先生!保健室の先生!」

「まあまあ、さて新入生1号のお出ましか」

保険医の佐藤女史は、ノックされたドアにどうぞ!と声をかけた。


「急患です!あの、私のせいで」

「おいおい?」

「まあ。福岡君。それに、こっちは?」


学校1の問題児を連れてきた女子を心配した佐藤だったが、彼女は首を横に振った。



「私のことはどーでもいいです!こっちのふくよか先輩が、ふくよか先輩が」

動揺している美友にバツの悪そうな彼はひとまず椅子に座った。


「何があったの?」

「私がボールをぶつけてしまって。ふくよか先輩のお腹がこんなに腫れてしまったんです……」


「何ですって?ま、見ましょうか」

「ここで?」


そんな彼は上半身を裸にさせられた。


「ほら先生!ボールが当たってお腹にシワが食い込んで」

「これはね……三段腹よ。福岡君、何してんのよ!」
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