雨の日が大好きな君
オカマのオーナー、つかもっちゃんとの絡みもそこそこにして、僕たちはそれぞれ服を選び始めた。
その途中、何度か、「これどうかな?」「え~?それならこっちの色のほうがいいよ!」などと言いながら、はたから見たら仲のいいカップルにみえなくもない会話をした。
選んだ服をレジにもっていって、お金を払った(もちろん僕のおごり)。
「ありがとうございましたー!」という、つかもっちゃんのなまぬるい声を背中の後ろに置いて来て、早足にあるいた。
「え~と、次は靴だね!」「うん、足もベタベタだしね!」
僕たちは靴屋を探すために、また少しあるいた。
賑やかな商店街の隅の一角に、一件の靴屋をみつけた。「あ!」走っていってしまった小雪。「おい!もうちょっと俺の身の事もかんがえてくれよ~!」濡れたからだで二人分の服と靴をもって、小雪を追いかけた。
「ねぇ!みてみて!」僕に背中をむけたまま言った。やっと追いついた僕は、後ろから覗きこんだ。するとそれは…
この靴屋に置いてあるのが似合わないちょっと派手な、【紅い靴】だった…
目まいがしたが我慢できないほどではなかった。「あ、あぁ、いいんじゃない?」
「ほんとにそうおもってる?」
「うん。おもってるよ。」小雪は悲しそうな顔をして「ふーん…じゃ~こっちにしよ!」と言って、隣りにあった黄色い靴を手にとった。
俺はというと、なんのへんてつもない、普通の靴をえらんだ。
その途中、何度か、「これどうかな?」「え~?それならこっちの色のほうがいいよ!」などと言いながら、はたから見たら仲のいいカップルにみえなくもない会話をした。
選んだ服をレジにもっていって、お金を払った(もちろん僕のおごり)。
「ありがとうございましたー!」という、つかもっちゃんのなまぬるい声を背中の後ろに置いて来て、早足にあるいた。
「え~と、次は靴だね!」「うん、足もベタベタだしね!」
僕たちは靴屋を探すために、また少しあるいた。
賑やかな商店街の隅の一角に、一件の靴屋をみつけた。「あ!」走っていってしまった小雪。「おい!もうちょっと俺の身の事もかんがえてくれよ~!」濡れたからだで二人分の服と靴をもって、小雪を追いかけた。
「ねぇ!みてみて!」僕に背中をむけたまま言った。やっと追いついた僕は、後ろから覗きこんだ。するとそれは…
この靴屋に置いてあるのが似合わないちょっと派手な、【紅い靴】だった…
目まいがしたが我慢できないほどではなかった。「あ、あぁ、いいんじゃない?」
「ほんとにそうおもってる?」
「うん。おもってるよ。」小雪は悲しそうな顔をして「ふーん…じゃ~こっちにしよ!」と言って、隣りにあった黄色い靴を手にとった。
俺はというと、なんのへんてつもない、普通の靴をえらんだ。