平然と嘘

澪・・・・

荒川のお義母さんとは
純也さんと離婚してからも
変わらずに過ごしていた。

私は、離婚後
お義母さんの紹介で
海辺にあるホスピスに勤める
事にした。



大和・・・・

俺は、インターンシップで
今の会社に通っていた時に
親父を見た。

親父は、母さんじゃない
女の人と親しげに歩いていた。
俺は、直ぐにおかしいと思った。

インターンシップが終わっても
今の会社から内定をもらっていたから
通える日は、勉強にきていた。

その時も、良く親父とその女性を
見かけていた。

俺は、悩んだが
就職して直ぐに
母さんをこちらに呼び寄せた。

母さんが、自分の目で見て
母さんが、どうするかを
決めたら良いと思った。

俺が、呼び出した日から
母さんは、元気をなくしていった。
俺は、心配になり
母さんの様子を伺いに連絡をとった。

相変わらず、親父は
出張だと行って
家を開けていた。

「父さんは?」
「出張だって。本当なんだか?」
「えっ?」
「ああ~、嫌、なんでもない」

母さんは、その時には
弁護士の片山さんに相談して
親父の素行を調査を行っていた。

母さんが、一人で
どんな気持ちでいたのか
何を考えて暮らしていたのか
俺には、計り知れなかった。


母さんの離婚が
決まったときに
ばあちゃんから、親父は浮気相手と
俺がお腹にいるときにも
浮気をしていた、と聞いて
俺は、情けないより
嫌悪をしてしまい
俺も、そんな事をするだろうか
親父の血がながれてる・・・・
と、悩んでいた。

すると・・・・ばあちゃんが
「大和、荒川の名字を変えないなら
私の養子になりなさい。
お母さんの笹川になっても良いし」
と、言ってくれて
会社で、荒川が浸透していて
クライアントにも
荒川の名刺を配布しているから
今、変わるのは訂正が大変だと
判断してばあちゃんの養子となる。
母さんは、俺の思うように
しなさいと言ってくれたから・・・・

ばあちゃんに、とって
たった一人の血のわけた息子なのに。
ばあちゃんは、母さんに付きっきり
だった。
俺が近くにいてやれない分
ばあちゃんには、感謝しかない。
こんな優しくてすごいばあちゃんの
息子なのに、親父は
なぜ、あんな、ろくでなし
なんだろう・・・・・と
そこに行き着く。
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