平然と嘘

それからは、お義母さんの
体調を見ながら
三人できたり
大和とお義母さんだけできたり
大和が一人できたり
していた。
利奈ちゃんは、お義母さんの
側にいることが多いから。

純也さんは、日に日に弱り
目を開けることも
会話をすることも
少なくなっていった。

それでも、私達は、
純也さんと共に居ようとしていた。

そんな・・・・ある日・・・・・

純也さんが
「みおっ‥‥みおっ‥‥‥‥」
と、何度も名前を呼びながら
涙を流す。
私は、
「ここにいますよ。」
と、言いながら
純也さんの手を握り
涙を拭いてあげた。

すると・・・・・・

純也さんは、穏やかな顔をして

そのまま、目を開ける事は
なかった。

お義母さんも大和も
利奈ちゃんもわかっていたが
やはり、つらいことだった。
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