……秘密があります
「どうせなら、助手席が羽未だろ。
なんで二人で後ろ乗ってんだ。
俺は運転手か」
と士郎は愚痴ったあとで、
「ああ~、お前が乗ってなかったから、この山道で二人で消えることもできたのに」
若い男女がそっと姿を消しても、みんな気を利かせて追求はすまい、などと言い出す。
「俺、疲れたから、もう会社寄らずにうち帰るから。
お前、そこからタクシーで帰れよ」
と言う士郎に、
「課長が可哀想じゃない」
とか言っていたのだが。
家の前に着いたとき、ちょうど母親たちに見つかって、結局、みんなで羽未の家で呑むことになった。
バーベキューで呑むのを我慢していた士郎は、勢いよく呑んでしまったようで、すぐに、ひっくり返って寝てしまった。
だが、身内同然の士郎は、
「酔いが覚めたら帰るだろ」
などと父たちに言われ、ラグに転がったまま毛布をかけられていた。
なんで二人で後ろ乗ってんだ。
俺は運転手か」
と士郎は愚痴ったあとで、
「ああ~、お前が乗ってなかったから、この山道で二人で消えることもできたのに」
若い男女がそっと姿を消しても、みんな気を利かせて追求はすまい、などと言い出す。
「俺、疲れたから、もう会社寄らずにうち帰るから。
お前、そこからタクシーで帰れよ」
と言う士郎に、
「課長が可哀想じゃない」
とか言っていたのだが。
家の前に着いたとき、ちょうど母親たちに見つかって、結局、みんなで羽未の家で呑むことになった。
バーベキューで呑むのを我慢していた士郎は、勢いよく呑んでしまったようで、すぐに、ひっくり返って寝てしまった。
だが、身内同然の士郎は、
「酔いが覚めたら帰るだろ」
などと父たちに言われ、ラグに転がったまま毛布をかけられていた。