俺のボディガードは陰陽師。
勉強はもちろんのこと、いくつもの外国語を習得したり、スポーツだってサッカーだけじゃなく、空手や馬術などいろんなモノに手を出した。
ピアノやバイオリンも習ったし、小中学生時代は毎日習い事で忙しかった。
でも…どれも兄貴のような輝かしい結果を残すことが出来なくて。
成績だってトップは獲れず、いつも二番、三番。
優勝、最優秀選手賞という形でトップを獲れたのは、サッカーだけ。
兄貴に比べたら、俺はただの出来損ない。
そして、兄貴が輝けば輝くほど。
俺は比べられる。
兄貴は、成績優秀者で学園のイケメン王子様なのに。
弟はイケメンだけどイマイチだよね。なんて。
はっきり言って、物凄く居心地は悪かった。
親の仕事や成績、功績でお互いをランク付けしあい、カーストを作る。
話すことは、お家自慢、自分の自慢、気取ったことばかりで、自分の腹は見せず、互いを探り合う。
そんな生徒ばかりのこの学園、俺にとっては心を許せるヤツなんか一人もいない。
唯一心を許せる、友達と呼べる人は、学園の外である、サッカー、ユースのチームメイトだけだった。