俺のボディガードは陰陽師。
親父が…俺を?
「…んなワケないだろ」
「え?何で?」
「可愛いって…そんな、男子高校生が可愛いワケあるか」
その答えはすぐに出る。
「可愛いからあーだこーだ過保護にするんじゃねえんだよ。いつも言われてる。『俺がいないと何も出来ないだろ』って」
危なげで、頼りない。
大人しく言うことを聞け。
昔から、言うセリフは決まってる。
それゆえに、俺が『大丈夫』『一人で出来る』とアピールしても。
いいから俺の言うとおりにしろ、と話を聞いちゃくれない。
その答えも、簡単。
俺は親父にとっちゃ、兄貴と比べて出来の悪い息子だから。
家の恥になる何かをやらかさないように、見張っておきたいんだろう。
現に、北桜学園辞めて公立高校に入学したことも、いろいろ根に持っているに違いない。
いつからだろう。
そんな親父を疎ましく感じるようになったのは。
いつからだろう。
…こんな風に言われるようになったのは。
「危なげで頼りない、ね…なるほど」
「…なるほどって何だよ」