花印†blood
蝶が十三匹



『ん………』


意識がもどると、周りは真っ暗で何も見えないことに気がつく。



『ここは……どこ…?』



心細くて、呟いた声は今にも消え入りそうだ。



「あら…起きたの?……って言っても何も見えないでしょうけど。念のために目隠し、してあるから…フフッ」




あぁ。

それで周りが真っ暗なんだ…



それに、この声はあの時現れた女性の声だ。


私……この人に連れ去られたんだ。



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