花印†blood



それに、マリカさんは本気で私を殺そうなんて思ってなかったはず。



だってあの時…



――――――――――
――――――
――…



「さぁ、おやすみ…」



そう言って手をかざし、私の頭に手を伸ばした瞬間。


ブツリッと音がし、ゴージと呼ばれていた男に噛まれた。



「ちょっゴージ、何をしてるの?わたくしの許可なしに…これじゃ、千華が死んでしまうじゃない」



そう、言っていたのが消えゆく意識の中聞こえてきたから―…


< 174 / 277 >

この作品をシェア

pagetop