花印†blood
その上品な笑い方も、仕種も、やはりマリカ様のイトコだけあって少し似ている。
「刹那さん達に挨拶しに行ったら、君がいないから探していたんだよ?」
その甘いマスクにどれだけの女性が引っかかってきたのか…
目の前にいる金色の髪をしたヴァンパイアは妖艶すぎる。
刹那様と競える位ではないだろうか?
『また、ご冗談を…』
こんな美しいヴァンパイアが私みたいなちっぽけな蝶を気にかかるだろうか?
ただ、散歩をしていたら偶然私が絡まれていた所に遭遇しただけだろう。