。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
あのときはこんな風に思ったし、想像した。
『あたしが上になるの!』
『はぁ?女に襲われる趣味なんてあらへん。襲う方がええに決まってるやん』
ベッドの上で言い合いをするあたしたち。
玄蛇の言ったことが当たってたなんて…認めたくないけど、こうゆうことね。
でもこんな荒っぽいのも
好き
今まで関係を持った男たちはあたしを大切に扱った。まるでお姫様のように。或いは人形のように。
けれどあたしはお姫様じゃない。人形じゃない。
ちゃんと生きて、呼吸して、この体の中に流れる温かい血を確かめるような
響輔の手つきからそんな感情を感じた。
やがて響輔の手があたしの太ももを撫で入ってきて、あたしも撫でられている方の脚を上げ響輔の脚に絡ませているときだった。
ガシャンっ
また近くで物が落ちる音がして…間も空けず
バタン!!
今度はハッキリと何か分かる音が聞こえて
「キョウスケっ!!どうした!?」
扉を蹴破って入ってきたのは
朔羅と―――虎間 戒で―――……
「へ!?」朔羅の間抜けな声と
え゛―――!?
あたしの心の叫び声が重なった。