。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。


ゴォオオ…


戒にドライヤーで髪を乾かしてもらい…


てかこれぐらい自分でやるって言ったけど、戒がやりたいって言ったから…そう言えば戒ってあたしの髪いじるの好きだよな~


まるで美容院みたい。


約15分後に髪が乾いた。


「髪長いと時間掛かるんだな~、男なんてあっと言う間だぜ?」と戒は苦笑。


そうだな。


戒も最初は濡れてたのに、今はほとんど乾いている。


あのちょっと濡れた感じも色っぽくて……


ジュルっ


いかんいかん!あたしはどこぞのエロオヤジかっ!


「あ、明日の予定さ!」


あたしは列車の中で女子三人で話し合ったスケジュールを手帳に書きこんだのを戒に見せると


「何なに?朝7時起床。

8時朝食→9時まで掃除。

9時~海水浴やビーチバレー

12時昼食

14時までお喋りタイム

14時~フリータイム

18時夕飯

20時、花火…」


戒はあたしの手帳に書きこまれた文字を読み上げ


「てかスケジュール細かっ!」と突っ込んだ。「これじゃまるで女優並じゃね?女狐がまたキンキン言いそう…」


「そうだよな~…オフの日も仕事してる感じになっちまうだろうから、そこはキョウスケと要相談って感じだな」


「お前……優しいんだな~…女狐には酷い目に遭わされたってのに」


と、戒はにこにこ言ってあたしの頭を撫でなで。


「え…?うん…まぁ…だってせっかくの旅行だし、結構楽しみだったし…」


と素直に頷くと、




「俺も……俺も楽しみやった」




戒はどこか切なそうに眉を寄せ、あたしの頭を引き寄せると、額にキス。


< 273 / 413 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop