。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
と言うわけで、あたしもエリナもパーカーにデニムのショートパンツと言う姿で、歩き出した。
真夏の昼、サンサンと注ぐ太陽の下、四人の影がビーチに沿って舗装してあるアスファルトの道に伸びていた。
その影を見るだけで、あたしは何だかすっごく楽しかった。
子供みたいだけど、いつまでも、こうやってみんなで仲良くしていたい。なんて思うのはやっぱガキなのかな。
そう思ってると、隣を歩いていた戒がそっとあたしの方に手を伸ばし、指を絡めてきた。
顏を上げると、戒の笑顔が逆光の中浮かび上がっていて、
「楽しいな」と淡い笑み。
「うん、最高に楽しい」あたしも戒の手を握り返し、笑った。
「堂々と手を繋いでも誰にも咎められないし」
「うん」
頷いたときだった。
「龍崎ーーー!!朔羅からその手を離せっ!」
咎められ―――ない??
「あはは!」
そのやりとりも楽しくて、一生忘れられない
夏になりそうだ。