。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。

花火!?


☆花火!?☆


「朔羅~!どうしたのその恰好!龍崎くんも」


コテージに戻ったあたしたちを最初に出迎えてくれたのはリコだった。リコはあたしたちがずぶ濡れになっていることに気づいて目を丸めた。


「いや、これには訳があって…」


戒と抱きしめあって海に入ったとは…


言えねぇ。


「とにかくシャワー浴びてきなよ。あとは餃子焼くだけだから」


「うん、ごめん。シャワー浴びてる間焼いててくれない?」申し訳なく手を合わせると


「了解☆しっかりあったまってきなよ」


とリコがウィンク。


「龍崎くんは二階に上がってってよ」と戒を指さすリコ。


「分かってんよ。てか覗くなよ?川上」戒はニヤリと意味深に笑って


「だ、誰が!覗くかーーー!!」リコの叫び声を聞き流しながら、あたしたちは苦笑を浮かべながらそれぞれバスルームに向かった。


夕食も控えてるし、みんな待ってるだろうから軽めにシャワーを浴びて出てきたときは、餃子の焼ける良い香りがリビングいっぱいに広まっていた。


そだ、食事前に部屋に帰って着替え置いてこ~、とくるりと踵を返したときだった。







不穏な気配を感じ取った。身長はあたしより20㎝以上高い。一瞬でその情報しか入ってこなかった。あたしは持っていたブラをパンっと両手で引き


「てめぇ、このやるぉお!風呂上がりの女子に襲い掛かるたぁいい度胸だな!」


振り向きざま、計算した首の位置にブラを巻き付け、思いっきり引っ張った。


「ぐっ!」相手が一瞬の唸り声をあげ


「ちょっ、ちょっ!待てや!俺や俺!」


戒があたしのブラで首を絞められながら、顔を青くして降参ポーズ。


「戒!?」


何で!?


心の声が漏れたのか


「何でって俺が聞きたいわ。とりあえず、”これ”緩めて」


と涙目になりながら戒の首に巻き付いている”ブラ”を指さし。


はっ!!あたしったら!


慌ててブラから手を離すと、ブラの拘束から抜けた戒が僅かに咳き込みながら


「なんつー”凶器”や」


と顔を歪めながらも、あたしのピンクのブラを手にしたとたん、戒の背後に花畑が見えた。


ぱぁあ!


「ピンク♪ええな!女のこらしくて」


ギャァ!



戒はあたしが上がるより早く上がっていて、まだ乾いていない髪をふわふわさせながら首にタオルをぶら下げている。


キョウスケとキモ金髪はすでにビールで一杯やってるようで、


「姐さん~!待ってましたよ」とあっつい出迎えが。


「餃子焼けたよ~♪食べよ~」とエリナがにこにこ。その手に長細い皿に乗った餃子を誇らしげに掲げている。


イチは女優なのにホットプレートで餃子焼きに勤しんでいる。


てか…女優て何やっても絵になるんだな。


何てことないホットプレートが純金のおったかいホットプレートに変身したように見えた。


みんな(約一名を除く)の合作餃子は



「「「うまっ!!!!」」」」


とみんなが唸るぐらいうまかった。


何てことない食材を使って普通の工程で作った餃子なのに、何でこんなに旨いんだ!てぐらい。


やっぱ旅行来て最高!だったな♪



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