黒猫の呪い
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遂にこの日が来てしまった。
悪気は無かった。アイツが勝手に飛び込んできたのだ。

私は悪く無い。私は悪く無い。私は悪く無い。
私は悪く無い。私は悪く無い。悪く無い。

暗い道だった。黒い猫だった。まっすぐな道。スっと私の前を横切った黒い猫。ドンと鈍い音がして車の下に消えていった。一瞬驚いたが夜な夜な騒ぐコイツらにバチが当たったのだと言い聞かせた。

私は悪く無い。私は悪く無い。私は悪く無い。
私は悪く無い。私は悪く無い。私は悪く無い。

外に出て確認すると血液が飛び散っていた。私は獣医じゃないが直ぐに即死だと分かった。それ程酷かったのだ。問題はそこでは無い。先日洗車した私の愛車が汚れてしまったじゃないかまったく迷惑極まりない話だ。

私は悪く無い。私は悪く無い。私は悪く無い。
私は悪く無い。私は悪く無い。私は悪く無い。

幸い車には目立った傷跡は残っていなかった。ほっと胸をなでおろした。こんな時間に急に飛び出すコイツが悪いんだ。

私は悪く無い。私は悪く無い。私は悪く無い。
私は悪く無い。私は悪く無い。私は悪く無い。
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