恋人は社長令嬢
「音楽の江田先生が、協力してくれるって言うんだが……松森、やってみるか?」

「江田先生が?」

音楽の江田先生は、このSY学園の卒業生。

いかにも、お嬢様という感じの、女性教諭だ。

しかも、那々香とは同級生で、近くの男子校には、それぞれのファンクラブが、存在していたというから驚きだ。

「分かりました。お願いします。」

「それでこそ、松森だ!」

そこで水成先生と、ハイタッチ!

「じゃあ、早速今日から、話つけておくからな。」

「今日!?」

せめて、明日からにしてほしい。

「善は急げだ。」

「はい!」

そして、そのまま音楽室へ直行。


「失礼します。」

勢いよく、音楽室の扉を開ける水成先生。

「やっぱり来たわね。」
< 102 / 275 >

この作品をシェア

pagetop