恋人は社長令嬢
戻ってきた那々香は、放心状態。

「何なんだよ!おまえらは、二人そろって!!」

至がカツを入れようにも、那々香と瞬には、効きそうにもなかった。

「あ~あ…自家用ジェット、欲しい…」

那々香のセリフに、至と瞬は、目が釘付けになった。

「買えるわけねえだろう。」

「あら、あんな物…安い物なら、3億で買えるわよ。」

言って、那々香は飛び起きた。

案の定、二人は違う目で自分を見ている。

「あっ…いや…あったらいいなあ…って話よ!!」

「だよな。」

「そうじゃなかったら、松森の金銭感覚、疑うところだったよ。」

まずい。

この二人には、まだ自分が会社の娘だという事を、知られてはいけない。

「ったく…おまえらの話聞いてると、俺がよく会う子は、普通の女の子で、ホントよかったよ。」

「ええ!誰?誰?」

こういう話に、一番に乗るのは那々香だ。

「内緒!おまえらに会わせたら、汚れが移る。」

「何だと~」

瞬は楽しそうに、至とじゃれてる。

この時、那々香は。

至が言ってる女の子が、埜々香だという事は、これっぽっちも知らなかった。
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