雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
「気にしないで」

私のことなんてほっといて。
構わないで。
傷つきたくないから。


「ねえ、狛犬………」

「?」

放課後、教室を出ようとしたら瀧島さんに声をかけられた。
私は足を止めて、瀧島さんの方を見た。
瀧島さんは最初、躊躇っているような感じだった。
だけど。

「狛犬に話したいことがあるんだけど………いいかな?」

「………」

話ってなんだろう?
でも帰ってもあまりすることなんてないから。

「はい、大丈夫です」

私はそう答えた。
なぜだかわからないけど、瀧島さんには素直になれそうな気がするんだ。
なんでだろう。
なにか皆に秘密にしているのかあると知りながら、私は瀧島さんに………。



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