消えちゃいたい
それを見た時、まるで頭を思い切り殴られたかのような衝撃が走った。
「俺、ずっと前から君のことが好きだったんだ。付き合ってほしい」
ずっと憧れていた先輩が、ずっと片想いをしていた先輩が、私の親友に告白している。親友の頰は真っ赤に染まっていて、でも嬉しそう。
「……私も、先輩のことが好きです。不束者ですがよろしくお願いします」
二人が幸せそうに笑っているのを見て、私の時間がやっと動き出した。体が震えて、目の前がぼやけて、フラフラと歩き出す。
ポツリポツリと涙があふれてこぼれ始めた。ずっと好きだった。高校に入学してから、ずっと……。
私のスマホが震えて、かばんから取り出せば「先輩と付き合うことになった!」と幸せそうなラインを親友が送ってきていた。私は「おめでとう」と返す。心では全くそんなこと思ってないくせに。
新入生を迎えるスピーチをする先輩に一目ぼれして、先輩の所属する茶道部に親友と入部した。先輩と少しずつ仲良くなって、距離が近づいたと思ってた。
「俺、ずっと前から君のことが好きだったんだ。付き合ってほしい」
ずっと憧れていた先輩が、ずっと片想いをしていた先輩が、私の親友に告白している。親友の頰は真っ赤に染まっていて、でも嬉しそう。
「……私も、先輩のことが好きです。不束者ですがよろしくお願いします」
二人が幸せそうに笑っているのを見て、私の時間がやっと動き出した。体が震えて、目の前がぼやけて、フラフラと歩き出す。
ポツリポツリと涙があふれてこぼれ始めた。ずっと好きだった。高校に入学してから、ずっと……。
私のスマホが震えて、かばんから取り出せば「先輩と付き合うことになった!」と幸せそうなラインを親友が送ってきていた。私は「おめでとう」と返す。心では全くそんなこと思ってないくせに。
新入生を迎えるスピーチをする先輩に一目ぼれして、先輩の所属する茶道部に親友と入部した。先輩と少しずつ仲良くなって、距離が近づいたと思ってた。
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