恋に負けるとき



田所さんは



もう忘れているかもしれない。




でも、おれは



勝手に




田所さんの言葉に




勇気づけられて




背中を押されて





そうだ。




おれはただ、




バレーが楽しくて





バレーが好きで




バレーがしたくて




それでいいんだって




この気持ちだけで




おれは、まだ跳べるんだ。




そう思って




ずっと踏み出せなかった




一歩がふみだせた。






だって、バレー部で赤ジャージ



俺だけだったし。

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